マーケティング・マインド(9月)-33,34,35,36,37

マインド-37「成約を上げる7つの質問」

あなたは、営業は好きですか?

私は正直、それほど好きではありません。
というか、苦手です。
営業をしたくないから、マーケティングを覚えました。

ただ、そうは言っても、最後にセールスをしなければ、商品を売ることができません。
そこで今回は営業嫌いな方でも、”売れてしまう営業法を伝授します。
ぜひ、お役立てください。

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基本は質問をすること
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見込み客には2つの種類がいます。

(Atype)1つは、市場内の見込み客。つまり市場の商品を買ったことがある人
(Btype)そして、もう1つは、市場外の見込み客。つまり、市場の商品をまだ買ってない人

同じ見込み客でも、これら2者~「市場内」と「市場外」とでは、抱える悩みや関心事も異なります。
当然、営業トークも変える必要があります。

そのことを無視し、一緒くたに営業トークを行っても、成約が取れることはありません。

ということで、この2つの営業トークの違いについて述べます。

まず、商談前に聞かなければいけないことがあります。
この質問を行うことで、どちらに属しているのかが分かるというわけです。

その質問とは、分かりやすく説明するために、事例として、
物流コンサルをミドルエンド商品にしてその可能性を探ることにします。
で、フロントエンド商品であるセミナーに参加していただいた後に、
個別面談を行うというシチュエーションを想定してみましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

<質問1>
この度は、セミナーにご参加いただきありがとうございます。
こういったセミナーにはよく参加されるのですか?

<質問2>
ちなみに、コンサルとかって過去に受けられた経験はありますか?

この質問をすることで、市場内の人なのか、市場外の人なのかが分かるのです。

見込み客というのは、
(1)結果に対しお金を払った経験のある人、あるいは
(2)競合他社のお客様
です。
つまり、上記の2つの質問をすることで、どちらの方の見込み客に該当しているかが浮き彫りになります。

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市場内の人に対するアプローチ
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市場内の人ならば、 物流コンサルを受けたことのある人なので、これまでの取り組みを聞きます。

<質問3>
どんな取り組みをされてきましたか?

<質問4>
それは上手くいきましたか?

これで、その見込み客が抱えるフラストレーションが分かるのです。
あとは、そのフラストレーション元でもある「敵」を叩くトークをすればいいだけです。

なぜ、その取り組みが上手くいかないのかを教えてあげれば、敵を叩けます。

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市場外の人に対するアプローチ
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市場外の人ということは、物流コンサルを受けるということに対し、不安だったり恐怖を持っている人です。
ということならば、ここでは夢を語ります。

物流コンサルをやってもらうと、こんな未来が待っているという夢を語り、不安を消してあげます。

ただ、不安を消しても100%なくなることはないので、
小額で構いませんので、物流コンサルを実際に体験してもらうことです。

ここでも同じく、

<質問3>
どんな取り組みをされてきましたか?

<質問4>
それは上手くいっていますか?

を聞きます。
物流コンサルを使わずに、
・どんな取り組みをしたのか
・それで結果がどうだったのか
・それをどう感じているのか
ということを訊き出すのです。

ただ、市場内の人にたいするものと異なるのは、その相手=見込み客を攻撃してはいけません。
必ず、参考本とか本の著者とか、あるいは業界にある一般論を「敵」にします。

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共通のアプローチ
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<質問5>
コンサルに興味ありますか?

<質問6>
それは、なぜですか?

この質問をすれば、相手=見込み客は勝手に、自分の頭の中で自分を説得し始め、自己を洗脳をし始めます。

この間は、あなたは口を挟んではいけません。
挟んだ瞬間、自己洗脳は途切れてしまいます。

そして、最後の決め台詞はこうです。

<質問7>
今後は、どうされますか?

この質問を見てわかるように、個別相談という名ではあるのですが、
実際は、相談に親切にのることではありません。
「敵」を叩き、自己を洗脳する機会を設けることです。

ここでやってなイケないことは、親切にすべてを回答してしまうことです。
「親切な」「いい人」で終わります。

でも、それでは、情報を提供したに過ぎません。
相手=見込み客が、本当に”変わる”には、何か「行動」しなければ変わりません。

もし、あなたが、本気でお客様を救いたいのであれば、
契約を勝ち取り、お金を貰いながらアドバイスすることです。

この信頼関係の上に、やっと、バックエンド商品が売れるのです。

・・・・・・・・・

今回、こういう風にまとめていて思ったのは、

・フロントエンド商品:セミナーと個別相談

・ミドルエンド商品:簡易な物流コンサル

・バックエンド商品:自社で本当に売りたいもの

の流れが、スムースかなと思います。

マーケティングからセールスへの導線として、これは無敵パターンではないでしょうか。
ぜひ、ご検討ください。

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物流マーケティング塾
塾長 江島裕
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マインド-36「解決策を探している人を狙え」

あなたは何かに対し悩んでいる人が、お客様になると勘違いしていませんか?

確かに集客という活動は、悩みをお持ちの方にメッセージを伝えて、
共感を得、信頼を確立するからできるものです。
でも、メッセージを伝えるだけでは、お客様にはならないのです。

そう。
それで集客しても、お客様になるのは、わずか1%。
99%の人たちは、離れていきます。

思い出してください。
あなたは、今何かに困っていますか?
例えば、夜眠れないだったり、最近、体がだるいといった具合です。

でも、どうなんでしょう。
それらの悩みに対しお金を払ってまで、解決したいと感じていますか?
おそらく「NO」だと思います。

何故なら、私自身がもっと寝たいのに眠れていません。
併せて、右腕の神経痛に悩まされています。
それでも、医者に行ったりはしません。

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マーケティングの仕事
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それなのに、自分が売る側になると、困ってさえいればお客様になると考えてしまうのです。

しかし説明したように、悩んでいるというだけでは、お客様にはなりません。
では、どういった人を狙って行く必要があるのか?

それは、すでに解決策を求め、探しはじめている人です。

ここでのポイントは、「解決策を求め、探しはじめている」ということです。
それも、自らの意思で。

では、この人達に、無理くり売り込む必要はあるでしょうか?

もちろん、必要ありません。
なぜなら、解決策を提示し待っていれば、勝手に相手の方からやってきて買ってくれるからです。

しかし、売れない人は、自ら出向くことを考えてしまいます。
しかも、お金を払う気もない人にです。
これでは、売れなくて当然です。

だから、あなたがやらなくてはいけないのは、
悩んでいる人に売り込むことではなく、すでに解決策を求め探している人に、アプローチすることです。

その為に、あなたがやることは、ただ1つ。

まずは、見込み客を把握し、「ここに解決策がありますよ」と見込み客に示すだけです。

この”見込み客を把握”というところが、”市場を決める”という重要な作業ですが、
それだけで、あなたの商品は売り込むことなく勝手に売れてしまいます。

そうです。
勝手に「売れてしまう」のです。

これが、解決策を探している人を狙うということです。

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ようするに市場なのだ
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あなたは、これからハンバーガー屋さんを経営するとします。

その際、神様が1つだけ、あなたの望みを叶えてくれるととしたら何を望むでしょうか。

・肉や野菜などの良質な素材でしょうか?
・接客レベルが高いスタッフでしょうか?
・拘った内装の店舗でしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・

上記は、ある高名なマーケッターの問題提起です。
その人自らが出している答えは以下の通りです。

それは、「腹ぺこなお客さんがどこにいるのかを知ること」、なのだそうです。

前章の通り、”市場”のことですね。

今すぐ腹ぺこで死にそうな人に、素材のこだわりを伝える必要があるでしょうか?
おそらく、説明などいいから早く食べさせろと怒られます。

では、その人に、丁寧な接客は必要でしょうか?
こちらも同様に、イライラさせてしまうだけですね。

では、なぜ素材のこだわりや丁寧な接客が通用しないのか?

もちろん、これらは、大切です。
しかし、それは、あなたの拘りであって、お客様には関係ありません。

なぜなら、お客様の第一の欲求は、腹ぺこのお腹を今すぐ満たしたいということだからです。
プロダクトアウトではない、マーケットインなのです。

このように、腹ぺこのお客様さえ見つけてしまえば、
・味の割には価格が多少高くても
・接客するスタッフの対応が多少悪くても
お客様は店頭に並ぶのです。

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起こるであろう2つの恐ろしいこと
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しかし、上手くいかない人は、この発想がまったくありません。
素材に拘り、接客を教育し、快適な空間を提供すれば、お客様が来ると信じている。

ところがその結果は、1年経たずして継続不要となり、閉店してしまうのです。
これでは、何のために何年も修行し念願のお店を開いたのか分かりません。

しかしこの誤ったマインドセットでは、どの業種も同じ結果になるだけです。

ただ、あなたが、どうしてもその素材等のこだわりを伝えたいというのであれば、
こだわる前に、今すぐお金を払う腹ぺこ客だけを狙うことです。

その大前提を抑えた上で、あなたのこだわりを伝えても遅くはありません。

逆に、そうしたら、どうなるか。
そうしたら、恐ろしいほど、ブレークします。
間違いありません。

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物流マーケティング塾
塾長 江島裕
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マインド-35「勝利の数式に『自社』を入れてはならない」

あなたは、「藻」をご存知ですか?
海の中にある緑色をした海藻(?)です。
この藻というのは、非常に面白い性質をしています。

限られた水槽などの空間に藻を移動すると、水槽の中にいる間は、ドンドン増殖するのですが、
一歩水槽の外に出た瞬間、状況は一転し、「全滅」してしまうのです。

このように、生物というのは、大半の場合、生息できる場が決まっています。

そして、その環境から一歩出てしまうと、死を迎えることすらあるのです。

これは、人間も同じです。

誰しも得意分野というものがあり、それに出会えた人は努力とは無縁に、成功する確率が格段に上がります。
ところが、得意でもない分野に従事してしまうと、その不幸から脱するのは容易ではありません。

私が会社に勤めてはじめて間もなく、現場作業で入ったのに、
副社長から「君は営業部に転属だ」といわれました。

その時は「辞めよう」と思い、しばらく逃げ隠れしていましたが、
私の上司という人が私を尋ねて、わざわざ事業所まで来たのです。

そして「よし行こう」と車に乗せられていった先は、本社ではなく、ある他社の倉庫でした。

そこで降ろされて、
「この倉庫にいる会社が近々移転するということだ。ちょっと話を聞いてきてくれ。
自分は他に用事があるから」と、どこかに行ってしまったのです。

手元には私の名前が入った名刺の箱が残されていました。

ただ、これが自分に向いている、得意分野だとすぐに分かるほど、ビジネス社会は甘くありません。

私はそれ以降も、営業という仕事は自分には向いていないと感じて、
何度か「会社を辞めたい」という思いにかられました。
そして、やっとそれを実行したのは、25年も後のことです。

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情熱
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ふだんはまったくやる気のない営業マンでしたが、時折り情熱だけは異様に燃え上がりました。

いつの間にか、没頭しているのです。

・提案書作成している時
・プレゼンテーションをしている時
・調査の旅
昼夜違わず没頭しました。

逆に人から紹介された案件、儲け話ありきのビジネスネタを聞かされても、
それを掘り起こす気にはなりませんでした。

なぜなら、そこには、労苦がないからです。
ビジネスというものは、思い悩んで始めて信用のおける人物と評され、
労苦を積み重ねてやっと信頼を構築できるものです。

ブランドなんかもそういう類でしょう。
あのシャネルをつくった、ココ・シャネルという人はもともと、孤児院で育ちました。
そこで先輩の修道女から針仕事を教わり、それが食べていく糧だったんだそうです。
そういう泥臭い仕事が、ベースにあってこそブランドを形成するまでに至るのです。

そういえばパットン将軍も、部品さえあればひとり戦車が組立てられるくらいの、戦車マニアでしたねぇ。

1・自分が情熱を傾けてやっていることがいったい何なのか
2・そして、そういうモノに没頭する時間が取れているか
それがカギかと思います。

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リソース
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次は、あなたがすでに持っているリソースについてです。

これは、言い換えれば「条件」とも言えます。

・スキル
・経験&実績
・人脈
などです。

私にあった最大のリソース、それは、そんな私に自由と気ままを与えてくれた、会社です。
どれほど、感謝してもし切れません。
今思えば、だから25年もいついたのでしょう。

それから、マスターマインドに恵まれたのも、大きいです。

もし、あなたがやりたいことに対し、経験やスキルがなければ、
それが出来る人&それを持っている人を、探し、お願いすればいいだけです。

そういう人を知っているというのも、1つのリソースと言えます。

でも最大のリソースは顧客リストです。
あるいは、ビジネスマンなら、名刺です。

1・顧客リストが何件あるのか
2・名刺を何枚持っているか
そして、忘れてはならない要素は、
3・それをかき混ぜて、濃いリストにしているか
ということに尽きます。

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市場
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そして、3つめが市場です。

言い換えれば、「お金を払う人がいるかどうか」です。

これがなければ、どんなに情熱があり、それを叶えるリソースを持っていたとしても、
ビジネスにはなりません。

その目安の1つが、「競合他社」です。
ようするに、市場とは、「競合他社×見込み客」の数です。

よく、住宅設備メーカーI社の話を出しますが、あの時の拡販モデルは、
この「市場」というコンセプトを打ち出したものです。

私は20歳の頃、というか学校をやめてまもなく、今でいう引きこもりになりました。
近くにあった花小金井図書館と安アパートを、行ったり来たりするだけの毎日です。

お金もなく、何もやる気にもなれず、無為な日々を送っていました。
ファミコンがあれば、おそらくそればかりやって引きこもっていたでしょう。

その場末の図書館で私は、『孫子』に出会います。
その虜にもなりました。
受験勉強のたまものなのか、漢文が読めるという素養もあったので、中国戦国時代ものに触れたのです。

営業セールスが仕事となってI社の取組みを通じて、競合他社=市場という概念はすぐに完成しました。

マーケティングはむしろ、「敵」を見つけることだとも。

たまに、競合がいないから独占できると、ブルーオーシャンを語る人がいますが、どうなんでしょう。

ブルーオーシャンには小魚一匹棲んでいないのではないでしょうか。

よく観察すればわかることですが、
大手企業ですらよほどのことがない限り、競合ゼロの市場に入るようなバカなことはしません。

なぜなら、それだけ市場を生み出すことが大変だと知っているからです。

そのため、無謀な零細企業に市場テストをさせ、そこが儲ると判断した後、
一気に資本を投入してくるのです。

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情熱×リソース×市場
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この「3つの要素」が交差した瞬間、努力することなく成功するのです。
まことに不思議なものです。

最後に大事なことを伝えます。
上の数式に出てこないもののことです。

気づいた人もいるかと思います。
それは、『自社』です。
数式に『自社』は出てこないのです。

自社にこだわるのは、会社が上手く回り始めたとたんに陥る罠でもあります。

もし、あなたが「どうもやる気が出ない」と行き詰まりを感じているとしたら、
『自社』を入れている可能性があります。

『自社』という数値は、『0:ゼロ』なのです。
『自社』を上の数式に掛け算していないかどうかを、チェックしてください。

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物流マーケティング塾
塾長 江島裕
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マインド-34「エゴを満たす提案を生み出せ」

今日のテーマは、思った以上に、あらゆる顧客対応で応用できます。
いわゆるプレミア感の創出です。

2割の上顧客だけ特別なおもてなしを考えるのです。
考えること自体楽しいものです。

ぜひ、やってみてください。

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優越感(エゴ)をくすぐる
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あなたが扱う商品は、
低単価ですか?
それとも、高単価ですか?

もし、今後、高額商品を扱いたいと考えていたり、
今よりもっと値段を上げていきたいと望むのであれば、
人間のもつ「エゴ」にもっとフォーカスすることです。

世の中にある高単価の商品やサービスは、原価に比べて提供価格がとても高いことに気づきます。

例えば、飛行機のファーストクラス、シャネルのスーツ、ホテルのスイートルームなどを利用する、
熱烈なファンはエゴを満たす優越感や特別感が、癖となりリピートしているのです。
つまり、お客様というのは商品そのものに、価値を感じているわけではないということでもあります。

例えば、私の知人の飲食店のケースでいえば、顧客のエゴに着目すると、
不況期であってもその打開策は見えてくると言っています。

それは”惚れる ”世界の演出です。

では、そこの常連さんは何に惚れたのか。
美味しい食事?
落ち着く雰囲気?
奇麗な女将さん?

いろいろあるのでしょうが、知人はその施策として、常連さん専用の名前入りのお箸を用意したのです。
おそらく、ふつうのお客さんが使う割り箸を横目に、優越感で満たされるのです。

そして、このような特別なことをされると、自慢したくなるのが人間です。

実際、その箸を自慢したいばかりに、部下や友人をお店に連れてきてくれるようになるのです。
箸など原価で言えば、いくらでもありません。

ですので、新規を増やしたければ、チラシやホームページに頼るのではなく、
そもそも常連さんとの間に存在している”信頼”を活用できないかと考えることなのです。
コツは、常連さんの「優越感(エゴ)」をくすぐることです。

・ANAのラウンジでの食べ放題
・シャネルの数量限定販売
・リッツカールトンでの、チェックイン不要

私は未体験ゾーンですが、興味大ですね!

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お客様は商品に関心がない
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サイトや広告は「商品を買って下さい」という内容が満載です。
・商品名がデカデカと出ていたり
・事業所の大きな写真が出ていたり

しかし、これは自分でお客様を排除しているのと同じなのです。

こうしたメッセージを発信した段階で、「今すぐ買う人」以外を、切り捨てていることになります。
くり返しますが、これは見込み客の排除行為です。

お客様には、段階があります。
1.何かに悩み(ジレンマの発覚)
2.解決策を調べ(原因の特定)
3.その解決策になるものをピックアップ(様々な手法を知る)
4.その中でもよさそうなものを候補化(手法の絞り込み)
5.より具体的に解決出来そうなところをチェック(今すぐ客の候補)

このように、段階と流れがありますが、
この5にたどり着けている人にしか、アプローチしないということです。
調査によると、そこにたどり着くのは、全体の1%とのこと。
マーケッターが1~4は無視しているのと同じ。
というか、そういう人をマーケッターと呼べるかというのもありますが・・

しかし、マーケッターにそんな気はない。
商品を見せれば、1~4の人にも知ってもらえると考えます。

しかし、そんなことはありません。
人間は、自分が意識した事しか目につかないのです。
その解決策が「目の前」にあったとしても。

お客様は、いい商品が欲しいのではなく、自分の望みや悩みを解決するものが欲しいだけだからです。

もう一度、そのことを見直してください。

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お客様をファン化させる視点
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要するに最大の過ちは、マーケッターが、
商品やサービスを売ってお金をもらっていると、勘違いしている点です。

それは、お金と交換しているものが、あくまで商品やサービスというだけなのです。
本質は、商品やサービスにはなく、
・願望を満たしてくれるという価値、あるいは
・悩みを解消してくれるという価値
の交換を行った結果、お金が入ってきているにすぎません。

ここを見失うと、常に原価を意識するようになるだけで、
その原価から価格を割り出す人間計算機となり下がるだけです。

ただ、考えてみてください。

高級サービスは、そもそも原価などかかっていないものが多いと思いませんか?
例えば、高級レストラン。
もちろん、食材や建物には、お金はかかっていますが、それ以上に、
スタッフの対応がきめ細かいことに気づきます。

受付けをおえると席に案内され、椅子を引いてくれる。
この ”椅子引き ”にどれだけお金がかかっているのでしょうか?

リッツカールトンホテルでは、トイレの場所を聞かれたら、
行き先を答えるだけではなく、トイレの入口まで誘導してくれます。

これも、どうでしょうか?
お金はかかっていません。

このように、お金をかけずとも提供する価値をあげることはできます。

ただ、ここのポイントは、人のエゴを満たしているということです。
このエゴを満たすことで、口コミや紹介を発生させることもできます。

もし、あなたが常連客に対し、一般客と同じ扱いをしていたら非常に損をしています。

なぜなら、常連客は、あなたのことが大好きだからです。
商品だけでなく、スタッフや環境にまで価値を感じているのです。

そして、その価値を感じている人は、無償であなたに協力してくれるようになります。

例えば、あなたが忙しい時は、お客さんで来ているにも拘らず、
スタッフの代わりに片づけを手伝ってくれます。

給料を払うことなく営業マンとしてお店を宣伝してくれます。
これは、お店にお金を落とす以上の価値を与えてくれています。

ただ、これは冒頭でも言いましたが、商品に対しお金を払っているのではありません。
価値と価値を交換した結果、このような行動に結びついたということです。

そして、この部分を見失わなければ、お客様は常にあなたの見方となります。
しかし、商品とお金だけを交換している間はファン化することはありません。

もし、あなたがお客様を味方に付けたければ、商品の先にあるお客様が感じる価値をつかむことです。


マインド-33「パフォーマンスを向上させるには」

9月に入ったとたん、急に寒くなってきましたね。
コロナもありますが、体調を崩すと免疫力が低下して、いろんな細菌やウイルスに感染します。
なお一層、ご注意ください。

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効果的な休息を
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あなたは、24時間365日仕事のことを考えていると思います。
ただ、そういった忙しい人に限って、思うように売上が伸びないのも事実です。

では、なぜこれだけ働いているのに、売上が比例して上がってこないのか?

それは、パフォーマンスが低下しているからです。

これは、スポーツの世界でも同じことが言えます。
世界のトップレベルになると、技術や能力・スキルなど、さほど大きな差はありません。

では、技術や能力・スキルではないとすれば、何が差を生み出しているのか?

それは、休憩の取り方にある、と言われています。
要するに、いくら技術があり能力が高かったとしても、
ずっと気を張ったまま高いパフォーマンスを維持できる人など、滅多にいないということです。

必ず、肉体的だけでなく精神的にも消耗し、パフォーマンスは徐々に低下してしまうのです。

しかし、世界トップランクの人は、違います。
本番で最高のパフォーマンスを発揮するため、休憩を重視しているのです。

ですので、もし、あなたが毎日頑張っているのに、なかなか成果に繋がっていないというのであれば、
もっと頑張ろうとするのではなく、少しこの休憩について目を向けてください。

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いざという時の習慣の力
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それから、もうひとつ。

あなたは何か習慣を持っていますか?
その習慣は、ビジネスに関係、あるいは繋がるものでしょうか?

もし、あなたが今、ビジネスに関する習慣を持っているとしたら、絶対やめないことです。

・本を読む
・クラシック音楽を聴く
・朝の散歩
などなど

これらの習慣を止めた瞬間、おそらく衰退が始まるでしょう。
というか、その習慣をやめたということ自体、衰退の兆候に違いありません。

では、なぜ、それだけ大きな影響を受けるのか?

それは、習慣化するまでが、一番難しいからです。
なぜ成功できないのかというと、習慣化ができないからです。

強い意志の力ではなく、継続していることが作りだした習慣の力の方が、強いのです。

これは、私にも経験あると思いますが、悪いことを習慣化するのは簡単にできます。

・夜更かし
・深酒
・ギャンブル

それは、楽な方、堕落の方にいけばいいだけだからです。
ボールが坂道を転がるが如しです。

ところが、よい方向に習慣化させるのは、かなりの意識付けが必要になってきます。
緩い坂道を一歩一歩、進むようなものです。
そのため、多くの人は、なかなか習慣化することができず、悪い習慣の方に傾斜してしまうのです。

では、なぜよい習慣化が、人生によい影響を与えるのか?
それは、継続することで、知識やスキルや経験が身に付くからです。

平凡さの自覚https://drive.google.com/file/d/1e4ToEaPbmCS4e9KcuYrxPJ3X34GHD3bi/view?usp=sharing

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物流マーケティング塾
塾長 江島裕
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塾生向けメッセージ(9月)-33,34,35,36

メッセージ-36「集客」と「セールス」から目を背けない

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10億円までのビジネスは、集客とセールスだけ
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これまで何十年と会社に勤務していると、
集客は社長や諸先輩の人脈でやれてきたし、
部下の行動を咤激励していれば売上は勝手に上がっていたので、
自分の仕事はマネジメントだけだと思っている人も多いかもしれません。

しかし、あなたが事業部を任されて、
ピジネスを立ち上げる立場になったときに、いままでの常識は通用しません。
市場に対し自らがアプローチしない限り、新規の売上げを獲得することは、ぜったい無いからです。

それを避けるために、あなたがまずやるべきことは「集客」と「セールス」です。

それ以外ははっきり言って、重要度は低いと考えてください。
それ以外、いまの時点でやる必要もありません。

ビジネスは受注があってから初めてスタートするものであって、
受注していないものに対して時間を使うのはナンセンスです。

「受注を取るために提案資料を作成するのは当然だ」と言う人がいます。

正直、提案資料などなくとも、あなたには立派な「口」という武器がついています。
それに、成約するかどうかもわからない資料をつくれば、
時間を無駄にするところか、見当違いなものを提案してしまう可能性もあります。

だから、提案書とかパンフレットとかを作って仕事をした気になっているのなら、
少しは見込み客のことを“診てやって”ください。

なぜなら、あなたがこれから販売しようとする
・商品
・サービス
・ビジネス
は、これまで会社で何十年と扱ってきた愛着あるものではなく、自分で生み出す必要のある商品だからです。

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商品サービスの良し悪しではない
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これからは、商品やサービスを、形づくるだけでは済まないのです。

では何から学べばいいのでしょうか?

それは、
顧客の願望や悩み、フラストレーションです。

ポイント1.顧客は何を目的として商品を買おうとしているのか?
ポイント2.商品を手に入れることで、何を望んでいるのか?
ポイント3.他社商品を手にすることで叶ったもの、叶わなかったものは何か?

これらすべてを知ることです。
ライバル企業に関しても、しっかりと学ぶことです。

いまライバルはどのような商品を扱い、何が売れていて、何が売れていないのかを調べる必要があるのです。
何が顧客を満足させ、何がフラストレーションを溜めさせているかもです。

こういったことは単なる従業員、単なる営業マンとしてやってきた人には、なかなか見えにくいことです。

これから社内に新規で自分のビジネスを立ち上げ、利益を得ていこうと考えた場合、
自分が先頭に立ち、市場を徹底的に調べ尽くす必要があります。

それが、マーケッターの「働き方改革」です。

それであなた独自の勝ちパターンを構成することができたら、
ようやく提案資料を作ることもできますし、
またあなたがセールスを直接せずとも、他人に任せることもできようになります。

逆に言えば、そこまでは自分でやるしかないのです。

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まずはとにかく「集客」と「セールス」を軌道に乗せる
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ビジネスの世界で言われていることがあります。
ビジネスを遂行する基準のようなものです。

1・10億円までのビジネスは、集客とセールスのみ
2・10億円を超えたら、マネジメントに移行する

ビジネスで成功を勝ち取りたければ、この基準を指標にすることです。

1ビジネス10億円と照準を見定めること。。
プラス、上の2つの基準が行動の要となり、やるべきことを決めてくれるからです。

ここを無視すると、無駄が生まれます。

1ビジネス10億円というブランドができてもいない段階で、
・マネージメントを重視してみたり、
勝ちパターンができていない段階で
・営業マンを大量採用しても、
売上が上がるところか、経費泥棒を作り出すだけです。

これは売上をつくれない本人がいけないということではなく、
社内に勝ちパターンが無い状態で人材採用したことが問題なのです。

誰だって、かたちないものを「やれ」と言われても、何をどうやればいいのかわかりません。
これでは人を採用しても育たないのはあたりまえで、
結果、個々の能力に頼らざるを得ないという状況が生まれます。

だから多くの会社は、「即戦力」という言葉で、人を集める愚策に出るのです。
「人材不足」というもっともらしい言い訳をし、正当化してしまうのです。

あなたがビジネスをつくる際には、このように表面的に取り繕うことはしてはいけません。
無理に遂行しても無駄を生み出すだけですし、不要なコストが増えるだけです。

ここで意識しなければいけないことは、
・10億円までは集客とセールスを徹底することと、
・早い段階で勝ちパターンを構築する
ことです。

それさえできてしまえば、安定軌道に乗ります。
そうしたら人を採用して、ビジネスを任せることも、拡大することも、できるようにもなるのです。

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物流マーケティング塾・塾長 江島裕
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メッセージ-35「深層部の悩みを引き出す質問」

世の中、シルバーウイークという飛び石連休の、真っ只中におります。
最大、9連休になるそうです。
それで、テレビでやっていたのですが、昨年2020年と今年2021年は、
コロナ感染による緊急事態宣言の下にあるので、旅行客・行楽客の動向が変化しているとのこと。

それは、1泊の温泉旅行に行く際、その宿泊する旅館に、車で往復するだけなんだそうです。
あとは、その旅館やホテルに引き籠って、旅館内の温泉と、食事を楽しんで、帰ってくるだけ。

要するに、観光地に立ち寄ったり、お土産を買ったりしないのです。
それでは、観光客を目当てにした、食堂やカフェ、お土産物屋さんの商売が成り立たないじゃないですか。

というか、まさに私自身、そういう旅行をしているので、申し訳ないとは思っていましたが、
もともとウイズコロナのスタイルが確立していたんだと、自分に言い聞かせています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、あなたは、
相手の悩みや本音をさっと聞きだせたら、今よりビジネスがもっと簡単でもっと楽しくなると思いませんか?

そこで今回は、相手の深層階の悩みを引き出す「質問テクニック」です。

ところで、あなたは「何かお悩みはありますか?」と聞かれたことはありますか?
そんなとき、何を答えていいのか分からないと思います。

なぜなら、何についての悩みを回答していいのか分からないからです。
それに、心理カウンセリングでも受けない限り、
そんな抽象的な質問には、なかなか答えることはないと思います。

【ポイント1】
しかし、冒頭に「何について」というものが入ると、具体的に考えることができると思います。

例えば、
「“健康について”お伺いしたいのですが、何かお悩みはありますか?」
といった具合です。

このように、「何が」の部分が、追加されるだけで、一気に具体的になったのが分かると思います。

ただ、これだけでは深い部分の悩みを聞き出すことができません。

なぜなら、健康についての悩みということは伝わったとしても、まだ漠然としているからです。

では、どうしたらいいのか?

【ポイント2】
それは、
「健康についてお伺いしたいのですが、あなたの一番の悩みは、何ですか?」
と質問すればいいのです。

ポイントは、「一番」という部分です。

このように聞かれると、ただ漠然と「お悩みは何ですか?」と聞かれるより、
深い部分で考えるようになるのが分かると思います。

さらに、ここからがさらに重要なポイントです。

【ポイント3】
これは、コーチングの用語で「スライドアウト」と呼ばれる手法なのですが、
「他には?」と質問を返すことで、
さらに、深いレベルに入り込み、相手から悩みを聞き出すことができるようになります。

なぜなら、「他には?」と聞かれると、
違った角度の悩みを言わなければいけないと、相手の頭が勝手に解釈してしてしまうからです。

「他に」と追加で訊くことで、考えの矛先を変えることになります。

すると、相手の頭は最初に答えた上っ面の回答ではなく、別の答えを求め始めます。
それで、より深い部分に潜む悩みに、アクセスすることができるというわけです。

だから、相手の本音を知りたければ、
1・質問自体を明確にする
2・「一番」を聞き出す
3・同じ質問を、何度も何度も繰り返し聞く
必要があるのです。

そうすることで、悩みの根源とも言える核の部分にぶち当たり、
本人も気づくことができなかった深層階の悩みを引き出すことができるようになります。

これが、「一番」というフレーズと、「他には?」というフレーズの効果です。

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物流マーケティング塾・塾長 江島裕
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メッセージ-34「武器は使わなければ錆びる」

私はこの歳になっても、何か新しいことにチャレンジするのが大好きです。
今は、マーケティングの自動化に没頭しています。

といっても、マーケティングで自動化できる部分は、ほんのわずかです。

・ハウスリストから、メールを送る
・オプトインページを通過させる
・「了承」して貰った相手を再リスト化する
・再リストにステップメールを送る
・申込みに対して、返信で無料オファーをプレゼントする

この5つのアクションを連続発射させる、つまり自動化するのに、すでに1ヶ月くらい取り組んでいます。

このやり方自体を自分のスキルにしたいからです。

じつはマーケティング活動では、いろいろなスキルを使うことになります。

・名刺データをハウスリスト化する
・オプトインページ=ランディングページを作成する
・リストデータの分析と取捨選択
・ステップメールの作成、および、連射の設定
・無料オファーの作成、および、サーバーへの格納とダウンロードURLの取得

さらには、
・これらの一連のスキルを集合させるスキル
・導線設計

ちょっと気が遠くなるでしょうが、感染症との共存をしていかなければならない今、
ITやネットのスキルとオフラインの行動を併用して行かなばならないのです。

企業や組織でそれを可能にさせるのも、マーケッターの務めだと思うのです。

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スキルの使用頻度
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さてここからが、本日のメルマガのメインメッセージです。

あなたは、一度得たスキルを毎日使っているでしょうか?

ただ、このスキルの面白いところは、使い続けなければ「錆びる」ということです。

そうです。スキルは、使わないと退化してしまうのです。
もちろん、スキルなので、ゼロになるということはありませんが、衰えてしまうのがスキルです。

例えば、「自動車の運転」です。

ペーパードライバーの方は理解することができますが、
長年、車から離れ運転をしていないと、運転すること自体怖く感覚がなかなか戻ることがないと思います。

これは、運転だけではありません。

ビジネスで言えば、営業や文章なども同じです。
もっと言えば人前で話すということも、スキルが大きく影響しているのです。

だから、あなたが、
・資格を取った
・カリキュラムを終了した
から安心と思っていたとしたら、そのスキルは、すでに錆びている可能性があります。

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無理やり使う
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ですので、スキルを錆びつかせなないためにも、とにかく磨きに磨きをかけることです。

そのためには、「外」の世界に働きかけることです。

・ブログをやってみる
・Facebookに記事を書いてみる
・現場視察会を企画してみる

とくにイベントを伴うチャレンジは、期限が設定されているので、スキルを使わないといけなくなります。

そして、スキルは、やればやるだけ上達する性質があります。
そういうふうに、自分で自分を追い込むことが、スキルを収得し、スキルを磨くことになるのです。

「スキルをつけたから終わり」ということではなく、
日々の成長を楽しみながらドンドン向上させて行ってください。

それが、人生の可能性とビジネスでの成功を引き寄せることに繋がります。

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物流マーケティング塾・塾長 江島裕
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メッセージ-33「負荷時間が栄光への架け橋」

あなたは、これまでに何かに対して負荷をかけてきた経験があるでしょうか?

もし、「今まで1回もありません」というのであれば、それで成功を望むのは少し難しいと思います。

なぜなら、どんなに天才と思われる人であってもその背景には、
必ず人には言えない努力の蓄積があるからです。

だから、あなたが何かを成し遂げたい達成したいというのであれば、
まずは、いま目の前にある自分にできることを一生懸命に取り組み、負荷をかけて行うことです。

人は、比較の生き物です。

100mしか走ったことがない人は、1,000mを長いと感じます。
が、
10,000m走った経験のある人は、1000mは短いと感じます。
しかし、どちらも同じ1,000mだということです。

にも拘らず人は、比較をすることよって、長いと感じたり短いと感じるようになるのです。

ということは、先に、自分に負荷をかけその基準をあげてしまうことさえできれば、
努力を努力と感じずに成功することができるということです。

しかし、ビジネスで成功できないという人は、そもそも、
努力する時間自体が短い、もしくは無駄なことをやり過ぎています。

そのため、なかなか思うような成功を手にすることができないのです。

これは、能力以前の問題です。

ただ、意味もなく単に時間を使えばいいということではなく、
成功に直結するスキルや経験、実績に繋がることを意識的に行うことです。

だからもし、成功を1日も早く手に入れたいと望むのであれば、もっと負荷をかけ基準をあげることです。
そうすることで、その後の努力は、ほぼ感じることなく気づいたら
成功していたなんてことも珍しくありません。

スキルを一気に上げる秘策https://drive.google.com/file/d/1vYy8h84CpH_bHx53D0Tw4y8i7XsER-fB/view?usp=sharing

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物流マーケティング塾・塾長 江島裕
メール:info@logivision.biz
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