塾生向けメッセージ(5月)-15,16,17,18,19

メッセージ-19「自分の問題とお客様の問題は違う」

あなたは問題を抱えていると思います。
また、お客様側も問題を抱えています。

ただ、あなたが、抱えている問題とお客様の抱える「問題は異なる」ということです。

しかし、多くの人は、この違いに気づくことなく自分の問題を取り上げ、お客様のことをないがしろにしてしまうのです。

========================
反応が取れないマーケティング
========================

フォードのエドセルという車をご存知ですか?

この車は、現在の価格にして3500億円を投じ、社運をかけた一大プロジェクトでした。
ところが、大失敗してしまったのです。

では、なぜそんなことが起きたのか?
それは、自社の問題を解決しようと考えたからです。

当時、フォードには、出していない車種のラインナップがありました。
ファミリー向けの中価格帯車です。

そこで、その穴を埋めるために、お客様を無視し、先行開発してしまったのです。
しかも、出来上がった車の名前には、長男の名前:エドセルを命名することにしました。

まさに、エゴ集大成です。
そして、ほとんど売れることなく大失敗してしまったのです。

このように、自分の問題を優先して考えてしまうと、どんな大企業でも倒産してもおかしくないぐらいの悲劇となることがあります。

マーケッターとしては、自社の問題を解決するのではなく、常に「お客様の問題は何か」とアンテナを張っておてください。

そして、会社の決定であろうとも、毅然として「反対」を表明する、それもマーケッターの仕事なのです。

===========
問題点の問題
===========

それからもう一つ、
あなたは、商談の際に、お客様に対し「問題点」という言葉を使っていないでしょうか?

例えば、「御社の問題点は、◯◯だと考えられます」といった具合です。

もし、あなたがこのように「問題点」という言葉を相手に対し頻繁に使っていたとしたら、早急に見直しをしてください。

なぜなら、その顧客は、今の取り組みを信じて一生懸命行っているからです。

それに対して、あなたが「問題点」という言葉を使うと、相手は自分の取り組みを、頭から否定されたと感じてしまうのです。

おそらく、あなたは、その取り組みを指摘しただけで、相手を傷つけたという認識はないと思います。
ですが、相手は、自己否定されたと感じてしまうのです。

では、どうしたらいいのか?

それは、「使う言葉を変えること」です。

例えば、「問題点」ではなく「目的」という言葉に変えた場合、かなり印象が変わります。

つまり、「目的」という言葉をつかうことで、目的に対する現状のギャップを浮き彫りにするのです。
その未達成感を意識させるのです。

どうでしょうか?
ほんの少しの言葉の違いだけで印象が大きく変わると思います。

「ギャップ」が浮き彫りになれば、とうぜん「改善しよう」ということになるのです。

====================================
物流マーケティング塾・塾長 江島裕
TEL 090-3216-9648
E-Mail: info@logivision.biz
URL: http://logivision.biz/
====================================


メッセージ-18「実績を生む「2つの要素」×3」

あなたは、競合他社やお客様を意識していますか?

おそらく、「もちろんしています」と答えるかと思います。

とはいえ、どうでしょう。
具体的に何もやっていないか、もしくは、競合のリソースや機能を調べるくらいだと思います。

ましてや、お金になっているかどうかも疑問なものばかりです。

ということで、今からお話しする2つのことを意識してみてください。

そうすると、実績ネタをバカスカ生み出すことができるようになると思います。

その2つのあることとは、「穴」と「損失」です。

1つずつ見ていきましょう。

=====
1・穴
=====

まず、穴というのは何かというと、競合他社に起きている不満や不安・フラストレーションです。

ただ、ここでカン違いしてはならないことがあります。
それは、多くの人は、不満を抱えている人や悩んでいる人を、見込み客だと思い込んでしまう点です。

大間違いです。

最大の見込み客は、悩んでいる人ではなく競合他社にいます。

だから、マーケッターのやることといえば、
その1:競合他社を見つけること
その2:その中にいるお客様が持っている、競合他社に対するイライラを事実を突き止めること。
その3:それを、解消するべく提案を届けること。

この3つだけです。

そうすれば、お客様を競合他社から、「横取り」できるようになるということです。
決して、お客様の問題探求からスタートしないこと。

そこに留意すれば、もっと短時間に、もっと大きな実績を上げることができます。

=======
2・損失
=======

次に、損失について説明します。

多くの人は、この損失について考えることをしません。

マーケティングをスタートするとき、見込み客に、
・売上が倍増しますよ
・コストが下がりますよ
・品質が向上しますよ
と言った具合に、一生懸命説明するでしょう。

要するに、商品を購入することで得られる未来を語ってしまうのです。
でもそれだけでは、片手落ちなのです。

そうではなく、同じ未来を語るなら、
この商品を使わないことで、起こりうる悲惨な未来を伝えることです。

つまり、購入しない未来を鮮明にさせるのが「損失」なのです。

その1・無駄な時間、お金、労力を使いますよ!
その2・顧客が愛想をつかして逃げますよ!
その3・さらに、それだけではおさまらず「倒産」という結末を迎えてしまいますよ!

これが、「私から買わなかったことで得てしまう損失です」、と。
この損失を意識してもらうことです。

====================================
物流マーケティング塾・塾長 江島裕
TEL 090-3216-9648
E-Mail: info@logivision.biz
URL: http://logivision.biz/
====================================


メッセージ-17「営業マンの最大の役目」

あなたは、セールスをどのように解釈し理解していますか?

・関係づくり
・悩みを聞き出すこと
と色々思いつくとは思います。

しかし、セールスとは、「商品を販売する」ことが最終目的だということを忘れてはいけません。

「えー、そんなの当たり前」とあなたは思うかもしれません。

でもこれは、売れない営業マンがハマる「罠」でもあるのです。

そして、そういった人が、ハマる勘違いがもう1つあります。

その勘違いとは、お客様に盛んに世間話をして、
友達のように仲良くしなければいけないと思うことです。

しかし、お客様と仲良くなることと、商品を売ることは関係がありません。

これは、当たり前といえば当たり前ですけど、気づかない人が多いのも事実です。

だから、

あなた自身、その罠にハマっていないかを、もう一度、
自分の行動・発言・態度を振り返り思い出してみてください。

セールスマンの最大の役目は、「商品やサービスを売ること」です。
仲良くなるだけで、商品を売ることができない人は営業マンとは呼びません。

自問自答してください。

====================
無駄な労力を最小化する
====================

それで自問自答するなら、もう1つ。

あなたは新規客を効率的に、獲得できていますか?
これも確認してみてください。

ということで、今回は
見込み客の見極め方&アプローチ法を伝授します。

と言っても、マーケ塾ではくり返していることですが。。。

1・まだまだ客:

まだまだ必要性(ニーズ)も欲求(ウォンツ)も感じていない状態。
まだ商品のことも、全く知らないか、ほとんど知識がない。

2・そのうち客

商品に興味はあるが、「絶対に必要か?」と言われると、そうでもないという状態。
無料サンプルの請求者などで獲得できる見込み客は、この段階から始まる。

3・お悩み客

商品の必要性(ニーズ)は感じているが、何らかの理由があって、「欲しい!」という気持ちになっていない。
その理由は、競合商品と迷っていたり、価格に抵抗があったりなど様々。

4・今すぐ客

最も理想的な見込み客。
あなたの商品を欲しいと思っており(ウォンツ)、また、必要としている(ニーズ)ので商品をオファーすれば確実にクロージングまで持っていくことができる。

上の3番目「お悩み客」の人に営業をかけることが、最も成約が高まるのです。

==========
苦い思い出
==========

私は前職で、新規開拓専門の営業マンでした。
今思い返せば、ハウスリスト、つまり、
所持していた名刺や見込み客リストの大半が、
「4・今すぐ客」ではない、「1・まだまだ客」ということでした。

これでは、どれだけ名刺を集めても、集めても、ドブに棄てているような感じでした。
だから、まったく“ 売れない ”営業マンでした。
上司から顧客を紹介されるという、“ 人脈 ”に頼っていました。

ダン・ケネディの翻訳本を読み、見よう見まねで、
ダイレクト・レスポンス・マーケティングを実践するようになって、ようやく、
「1・まだまだ客」の中から、
「2・そのうち客」を選ぶようになり、
「3・お悩み客」に集中するようになりました。

また、果たして「4・今すぐ客」が、最上の客なのか?
と、疑念を持つようにもなりました。
「今すぐ」の裏にあるものは何か、を掴まなければならないということです。

マーケティングとは、営業活動の実践を通してしか得られない、
一種の「悟り」なのではないか、と思っています。

====================================
物流マーケティング塾・塾長 江島裕
TEL 090-3216-9648
E-Mail: info@logivision.biz
URL: http://logivision.biz/
====================================


メッセージ-16「読書のススメ」

学生以降、社会人になってからは、自由に読書ができる身分になってきます。
そうしたら、読書によって勉強していくことが大事です。

要するに、われわれ大人にとっての勉強とは、「読書することだ」と言い切ってもいいかも知れません。

======================================
自分の職業につながる分野の本は精読する
======================================

最初は、何を読めば良いのか、何が役に立つのかが、さっぱり分からず、「どのように勉強したら良いのだろう」と思うことでしょう。

もっとも、勉強というのは、基本的に精読が大事なので、学生時代に数百冊とか千冊とか読めなくても構いません。

しかし、学校の教科書や参考書は、基本的に精読が必要です。
乱読や速読をしても、まったくものにはなりません。
テストの点にはつながりません。
・細かく丁寧に読んでノートをつくったり
・キーワードでまとめたり
・設問を解いたり
・マーカーで線を引いたり
何度も精読したりすることが、勉強の基礎なのです。

これが、頭脳の基礎をつくるのです。
それには、どうしても精読を通した勉強が必要です。

丁寧に、深く、勉強しなければ駄目なのです。
読み飛ばしていたのでは、まったく、身につきません。

そして社会人になって、ある1つのジャンルで成功しようとするならば、
その分野の学問を深く学ばなければなりません。
深いところまで“井戸”を掘っていかなければ、どうしたって周りの人に認められません。
プロとは言えないのです。

================================
多読によってジャンルの幅を広げる
================================

まずは、自分の職業につながる分野を、ある程度、深く掘っていけるようになることです。

そうしたら次に、合間の時間や休憩時間、休日などに、
自分の専門とは違う分野の本を少しずつ少しずつ読んでいくことです。
気分転換で結構です。

そうして意識的に、ジャンルの幅を広げていくのです。

こういう本は自分の専門分野ではないので、それほど詳しく丁寧に読み込む必要はありません。
だいたい意味がつかめれば十分であり、「雑談ネタとして、人に会ったら話をしよう」というくらいの気持ちで読んでいけばよいのです。

そうしているうちに、だんだん読書速度が上がってきて、しだいに多読もできるようになります。
お金ももったいないので、kindleでも構いません。

私はビジネス本、ノウハウ本はだいたいこの読み方です。
でないと、家に本が溜まり過ぎてしまいますからね。

=====================
精読と多読を両立させる
=====================

しかし、多読だけでは本当の章味での読書人にはなれません。

多読だけをする人は、だんだん、読む本が軽い内容のものになってきます。
私も剣豪ものやミステリー小説、あるいは、映画の原作、話題のハウツーものぐらいしか読めなくなってきます。

そういう軽いものばかりを読むようになってはいけません。

精読と多読の両方ができなければ、やはり、読書人としても、教養人としても、一流とは言えないと思います。
ただ、精読と多読は矛盾するものであり、両方やるのは、なかなか難しいことです。

そこで、私が実行しているのは、著者の全部を読むことです。

小林秀雄
梅原猛
ピーター・ドラッカー
エリアフ・ゴールドラット

===========================
繰り返し読むに値する本を探す
===========================

多読には、
・情報を得るために速く読む
・繰り返し読むべき本を探す
という目的があります。

関心のある本や著者つながりでいろいろと読んでいくと、
「繰り返し読む必要のある本」にぶち当たります。

そして、自分の魂に触れる本があったら、その本を折に触れて繰り返し読むことです。
一年後か、二年後か、何年かの期間を置いて繰り返し読むとよいのです。
そうすると、本の中身が自分のなかに入ってきます。

私の場合、それはピータードラッカーの『ネクスト・ソサエティ』です。
何回、何十回と読んでいますが、いつもはじめて読むような感覚になります。

師の先見力には、ただただ驚嘆するばかりです。
そしてこれは、私のために書き残してくれたのだと、自分勝手に思っています。

そして、物事の判断をしたり、意見を述べたりするときに、
いつのまにか、師の思想が自分の力となってくるのを感じます。

ほんとうに感謝です。

====================================
物流マーケティング塾・塾長 江島裕
TEL 090-3216-9648
E-Mail: info@logivision.biz
URL: http://logivision.biz/
====================================


メッセージ-15「確実に達成する目標達成術」

あなたは目標を持っていますか?

ただ、多くの人は、目標は決めたとしても、
その大半は先延ばしとなり、いつまで経っても叶えることができません。

ではなぜ、先延ばしにしてしまうのか?

色々な要素は考えられますが、そのうち、最大の要素はただ1つ。

「目標ではなく願望を設定している」からです。

だから、叶わないのです。

これでは、目標を達成するどころか、1週間もすれば忘れてしまいます。

では、どういった基準で目標を決めなくてはいけないのか?

それは、「希望で目標を決めないこと」です。

多くの人は、先に目標を決めてしまうことが、そもそもの間違いです。

そうではなく、目標とは、目的を達成するための過程に過ぎません。

・目的=行き先
・目標=過程

ですから、願望を目標にしている限り、叶わなくて当然です。

もし、本気で目標を達成したければ、最優先事項を目標にしなければいけないのです。

目標を設定する上で、ここが非常に大切です。

これが決まったら、次に行うべきことは期限を設定することです。

期限設定がなければ、ズルズル遅延するだけです。
いつまでも目標を達成することはできません。

それにこれは、自分の中の決め事ですので、自分ルールを持てばいいということです。

例えば、
・誰かと約束をするでもいいし
・月末までには何としても終わらせるという期限を設けてもいい
と思います。

そう、ここで大切なのは、自分との約束です。

これを簡単に破ってしまう人は、その後のビジョンを叶えることなど到底無理です。

小さなことを守れない人が、大きな夢を実現できるはずありません。

大きな夢とは、いきなりやってくるのではなく小さな約束を積み重ねることで、はじめて夢は叶うのです。

夢やビジョンを叶えたいというのであれば、まずは、
最優先事項を目標に設定し、自分ルールで決めた期限を破らないことです。

その時のコツは、完璧さではなく、期限を再優先に考えることです。

多くの人は、期限を無視し完璧を求めてしまうのですが、そうではなく
期限内における最高を求めればいいのです。

これは1985年に英国の歴史学者・政治学者でもあるパーキンソン博士が提唱した法則です。

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
ということを提唱しています。

期限を決めると、人間はその間に最高の能力を引き出すことができるものです。

しかし、期限なしに行ってしまうと、ダラダラ時間だけを無駄にし、
先延ばしする原因を生み出してしまうのです。

これでは同じことを行うにしても、仕上がりのクオリティーがまったく変わってきてしまいます。

あなたも夢を叶えたいというのであれば、漠然と妄想を語っていてもはじまりません。
まずは、日々の業務に負けない最優先事項を目標に選び、自分で決めた期限を死守することです。

そうすることで、目標は1つずつ達成することができ、気付く頃には、目的ともいえる夢やビジョンを叶えることがでしょう。
その為の第一歩となる目標を今回の方法も用いて、まずは決めてください。

====================================
物流マーケティング塾・塾長 江島裕
TEL 090-3216-9648 
E-Mail: info@logivision.biz
URL: http://logivision.biz/
====================================

マーケティング・マインド(5月)-16,17,18,19

マインド-19「行列店ができるわけ」

巣鴨駅から事務所にくる途中の路地をはいったところに、
「日本一のショートケーキ屋さん」というのがあります。

日本一美味しいとされるショートケーキ!!

店の名は、フレンチ パウンド ハウス。
閑静な住宅街のど真ん中にあるのにかかわらず、いつも多くのファンでにぎわっています。

先日ゴールデンウイークの真っただ中に、世の中は外出自粛というのに、行ってきました。

店は喫茶室は閉鎖になっていましたが、持ち帰り用のショーケースはオープンしており、いつもながら繁盛していました。

ここで、面白い現象が出てきています。
おそらく、お店側は何も宣伝などしていないのに、行列をつくらせるほど繁盛しているという、現象です。

================
行列ができるわけ
================

食べてみると、たしかにおいしい。
クリームは濃厚だけど、口どけがさっぱりしています。
サイズが小ぶりなので、2~3口で食べきってしまう感じです。

それにしても、なんで「日本一」なのか?
絶対的な評価基準があるわけではありません。
資生堂パーラーや千疋屋より、本当に上位なんでしょうか。
そもそも、誰がこのフレンチ パウンド ハウスのショートケーキに「日本一」という称号を付けたのかです。

おそらく、TVや雑誌のグルメ番組・グルメ記事、でしょう。
あるいはSNSかもしれません。
店側がみずから名乗っているわけではありません。
それは、お店のホームページや店頭店内のPOPなど見ても、そう称しているものは何一つないのです。

では、繁盛の原因は、商品にあるのでしょうか。
・美味しい
・良い材料を使っている
・職人の腕がいい
たしかに、それはそうなんでしょうけど、私が思うに違います。
商品ではないです。

==============
人は体験に酔う
==============

私はこれは、「日本一のショートケーキ」という体験をしたい人間の、欲求の現れだと思います。。
日本一のショートケーキを、
・わざわざ訪ねてくる
・並んで買う
・「日本一」のモノを手にする
という体験を売っているのではないかと思うのです。

しかも、銀座や六本木や原宿表参道じゃなく、巣鴨なんですよ。

この感覚が分かりますか?

自分が何かを購入する立場になれば分かります。
どうせなら、その場でしか食べれないものを食べたい。
外出自粛の今であるからこそ、食べたい。

そう思って足を運んだお客様も多かったハズ。
現に私もそうですから。

そして、このケーキはけっして安くないのです。
1個700円くらいするのです。

でも、外出自粛なんだから、少し豪勢にといった感情も生れます。
庶民のプチ贅沢に浸りたい趣きにも、マッチしています。

=============
商品だけでは魅力はない
=============

しかし、表面だけ作ったところは上手く行っていません。

例えば、喫茶店で出しているケーキ。
コーヒーを飲むのだから、ケーキも食べるだろうくらいの、クロスセルで提供しているところもあります。
とうぜん、売れ残ります。
そう、ケーキをコーヒーのお伴商品として売っても、売れないのです。

商品にお客様が集まっていると思い対策しているところは、商品力がなくなった段階で上手く行かなくなります。

しかし、
・何故お客様がそこに集まるのか?
・何を求めているのか?
を把握しているところは上手く行っています。

商品は何でもいいのです。

お客様は商品を欲しいのではなく、
1・期待したいという欲求
2・得られる結果
が叶えられることを望んでいます。
むしろ、そこに熱狂したいとさえ、願っているのです。

=====================================================
物流マーケティング塾
塾長 江島裕
=====================================================


マインド-18「情報を絞らないとやる気自体も分散する」

===================
そんな時は掃除する
===================

もし、あなたがあなたが混乱し、
上手く行かない状態に陥っている場合
作業は一旦止め、掃除をして下さい。

机の上の状態は、頭の中とリンクしています。

机上が雑然としていると、頭も混乱し、集中できません。
上手く行かない時は、色々なところを掃除して下さい。

綺麗にすることで、頭がすっきりします。

ビジネスの成否は、マインドが決めます。
そのマインドが乱れている状態では、結果を引き寄せられません。

==================
紙に書いてみる
==================

それから、パソコンではなく
紙に書くのも大事です。

特に企画や計画を立てる時は、なおさらです。
紙に書くと頭が整理されます。

そして、もっと大事なことがあります。
それは、ことあるごとにその計画を人に言うことです。

人に話すことで論理が整理され、またいいアイデアが生れます。

=================
情報の入り口を絞る
================

また、できるだけ、
情報の入り口をひとつに絞ってください。
すると、面白いように、見えてくることがあります。

「青い鳥」現象とでもいうのでしょうか。
探し求めていたものは、意外にすでに、自分の足元に転がっているということです。

たしかに他に求めても求めても
得られなかった、ということはよくあります。
お釈迦さまの悟りに『求不得苦』というのがありますが、あれですね。
ちなみに四苦八苦の7番目にある苦しみです。

お釈迦さまが指摘しているということは、
誰しもが陥るワナだということです。

ですから、ただただ情報を集める
ということから、すぐに脱却しましょう。

そして、情報を取り込むのではなく、
世に広める側になりましょう。

まずは、与える精神で、情報発信を行う事です。
これが積み重なると、かならず、
もっと有用な情報が入ってきます。

================
積極的に質問する
================

情報をより具体的に絞り込み、ヒントを得ようと思っているなら、
ぜひ積極的に、ヒアリングやインタビューをしてください。

質問の仕方次第で、
(1)すぐに最適な回答を得ることも出来る
(2)いつまで経っても望む回答を得ることが出来ない
という結果が出てきます。

ここから、成果が生まれます。

不景気で仕事が減っている人は、
「なぜ、仕事が減っているんだ。」と考えてしまい
仕事が減っている原因ばかりを探すようになります。

正直、これは時間の無駄。
そんな原因など調べても、問題解決を得ることは出来ません。

では、どのように質問すればいいのか。

「なぜ、仕事が減っているのか」ではなく
・「新規客を増やす方法は何か」とか
・「売上を上げるにはどうしたらいいか」とか、
あなたの得たい結果を得る方法を、相手にずばり聞くことです。

このように検索すると、まったく違った解答を得ることが出来ます。
「回答」ではなく、「解答」です。
入り乱れているモノを、解きほぐしてくれるのです。

机上がスッキリするのと同じです。

そして、他社が手掛けていない策を得ることができます。

=================
質問する前の準備
=================

1・始めに、悩みに気づくこと
2・必要な情報を大量にインプットすること

この2つが必要です。

たまに、
すべてを自分で調べることで、仕事をしている気になっている人がいますが、
そんなのは、知っている人に聞けば、1秒で片付くことばかりです。

ただ、これも自分のやりたいことに気づけなければ
最適な質問をすることが出来ずに、
とうぜん的を得た解答は得られません。

それからまずは、その分野に特化して、
大量に情報をインプットし、自分の中に情報を貯蓄することです。

この時間をとることが、「重要なこと」の本質であり、やる気の源泉となるのです。

負けないための必勝パターンhttps://drive.google.com/file/d/1iNYEgV0I_CwdMshAEefrLn0IryYfDxYi/view?usp=sharing

======================================================
物流マーケティング塾
塾長 江島裕
======================================================


マインド-17「商品を売る前にしておくこと」

マーケティングを完璧に行うと、セールスは不要になります。

ドラッカーの有名な言葉です。
ただ、多くの人はそのことを理解できていません。

なぜか?
それは、マーケティングが奥深いからです。
だからふつう、営業マンは、その奥義に
触れもせず、商品に頼ってしまうのです。

たとえば、
「最高の商品です」
「当社が総力を上げて開発したものです」
「厳選した素材が使われています」
などなど・・

でも、お客さんにしてみれば、店の陳列棚のところで、
商品を眺めているときに、こんなことを言われたら、
何とも思わないというよりむしろ、迷惑なだけですよね。

しかし、売り込む段になると、商品説明になってしまう。
ご存知の通り、
人が商品を購入する時は、2つの理由しかありません。

「欲求」と「悩みの解消」です。

でも、売れない人は商品をアピールしてしまう。

商品アピールは、「欲求」や「悩み」にまったく関係ありません。
お客さんの中で繋がらないのです。
だから、買わないだけでなく嫌がられます。

売れない営業マンは、異業種交流会や展示会に行きますが、
人の名刺が数多く集まるだけで、
・欲しくない人にセールスしても、進展しないのは当たり前
・欲しいかどうか分からない人にセールスしても、時間と労力がムダに懸かる
だけなのです。

そういうことで、最近私が聞いた、
保険のセールスマン氏の事例を2つご紹介します

============
2つの事例
============

1.会いたい人を聞き、3年懸かっても必ず会わせる

まずは、相手が望むものを与えるということです。
その人が会いたいと思っている人を聞き、人脈を使って会わせてくれるのです。

その間は、一切保険の話はしません。

よく、5人を経由すれば、会えない人はいないと言われていますが、
それを相手のためにしてあげるのです。

見込み客ターゲットの社長さんというならともかく、有名人、政治家、芸能人でさえも。。

どう思いますか。
お客さんにしてみたら、冗談だろうと思っていたのに、
まさか、自分の会いたいという人に会わせてくれるなんて。。
その人のことが一ぺんに好きになりますね。

2.身の回りの困っている世話をすべてやってくれる

海外での事例ですが、経営者は人材に困っています。
そして、海外なので、従業員は言葉の壁に悩みます。

それを、その保険屋さんはすべて無料で何とかしてくれるのです。
そう、その人がいると、海外への事業展開も安心してできます。

当然、この人も保険の話は一切しません。

でも、生活をしていると保険は切っても切れない関係。
保険が必要な時はこの人に相談するわけです。

==================
セールスの本質とは
==================

どうでしょう。この2つの事例。
共通することは、本業の保険の話をしていないということです。

それによく考えてみると、

この2名は保険屋さんでしたが、この方たちは保険以外でも
売れるんじゃないかと、思いませんか?

物流でやったら、スゴ腕の営業マンだと思いませんか。

これが、すなわち、ブランディングです。
お客さんをファン化させる方法です。

ブランディングが大切だと、自分の写真をSNSなどに
出す人がいますが、これは大きな間違いです。

誰も、あなたの写真など見たくないのです。
自分がイケメンかどうかではなく、相手がどうしたらあなたのファンになるかを考えるべきです。

そう、
1・希望を叶えてくれる人
2・悩みを解決してくる人、

それを、あなたがやったとしたら、どうでしょう。

もう、商品を売ることはないのです。

ド師の言うように、
『マーケティングを完璧に行うと、セールスは不要になる』
のです。

お客様があなたのことを
どうしたら信用してくれるのか、
ファンになってくれるか、
を考えてみて下さい。

いったんあなたのファンになった人に
商品を売るのはさほど難しくありません。

信頼は3つの要素でhttps://drive.google.com/file/d/1t5aRO1Pk5T2fwC2NvxprW86hwlsG9MtR/view?usp=sharing
=====================================================
物流マーケティング塾
塾長 江島裕
=====================================================


マインド-16「ゴールから逆算する種まき」

==================
ゴールから逆算で考える
==================

あなたは、行き先の決まっていない飛行機に乗りますか?

おそらく、行き先がなく飛べば、燃料が尽きて、途中で墜落することでしょう。

でもどうなんでしょう。

人生のゴールはともかく、
ビジネスのゴールを決めずに飛んでいる人は、けっこう多いのではないでしょうか。

そうすると、どうしたって
途中で燃料が切れて、夢は夢のまま終わるのです。

逆に夢を叶える人は何をしているか?

1・夢を決める
2・その夢を紙などに書く
3・夢を色々な人に言いまくる
4・夢を叶えるための中途目標を決める
5・とりあえず今は、夢ではなく、中途目標に向かってがむしゃらに行動する

多くの人は、1と2はやっても、3以降やらないでしょう。
だから、叶わないのです。

先日テレビのドキュメンタリーで、映画製作をしている人が取材を受けていました。

その人は、3年後に10億円の予算で映画を撮ると言っていました。

しかし現在、その10億円のあてなどないのです。

でもおそらく、こういう思考の人は、夢を実現できるでしょう。

何故なら、夢を人に語っているからです。

こんなふうにテレビ取材ばかりでなく、色んなところで、色んな人に。

人に言うことで、自分自身が更に自覚出来るだけでなく、
自分の周りに応援者が集まるようになります。

===============
種まきを止めるな!
===============

どんなに忙しい時でも3/4は、種まき。
つまり、新規開拓。
残りの1/4は、それに伴う作業。

そう決めて時間を過ごしてみて下さい。

この比率が崩れると、衰退がはじまります。

人間どうしても楽な方に行ってしまうので、
商品づくりなど一連の作業をすることで、
仕事をしているような気分になってしまうのです。

・種まき・・・見込み客開拓及び営業
・作業・・・・サポート業務

このように、作業の方が精神的にも肉体的にも楽なので
作業を優先的にやってしまうのですが、作業はお金を生みません。

特に商品づくりなどは楽しいので
優先的にやってしまいがちなのですが、
商品づくりなどは、売れてからやればいいのです。

始めから商品ありきで販売すると、お客様が望まないものを
無理して売らなくてはいけなくなります。

そして、間違えがちなケースは、ニーズの確認や事前調査。

これも、一見当たっているように見えますが、
商品にお客様を都合のいいように当てはめている作業にすぎないのです。

これでは、売れません。
人間は自分が考えたものや作り出したものには思い入れがあるので
都合のいいように解釈してしまうのです。
ですが、先に商品を作ったりはもちろんですが、

3C分析やらSWOT分析とかの、市場調査を先行するとたいがいは失敗します。

何故なら、先に導きだしたい答えをもって行う分析に、意味などないのです。

基本は商品は、半分も出来ていれば、販売してしまうことです。
残りの半分は、買ってくれたお客様にあわせて完成すればいいだけです。

考えてみて下さい。
買ってくれる前は、お客様ではありません。
そんな人に聞いた意見など役に立たなくて当たり前なのです。

マーケッターが
・誰に会っているのか、
・誰と時間を過ごしているのか、
・どんな話をしているのか、

あなたの行動のひとつひとつが、あなたの会社の未来を決めているのです。

====================
内省的になるということ
====================

さて、もう1つ。重要な話です。

・上手くいかない時
・失敗した時
こうした期間において、人は内省的になってきます。

内省的とは、「内を省みる」ということです。
人は結果ばかりに目を奪われていると、どうしても自分の心を見つめることがなくなっていきます。

このことは、たとえば自動車の営業マンを考えてみれば、よくわかると思います。

セールスをやっているとして、
そのセールスが成功して、次つぎに車が売れ、商売が繁盛しているとき、

・自分のことなどゆっくりと考えることがあるでしょうか。
・家族のことなどふり返り、他の人のことなど考える余裕があるでしょうか。
たいていそうではないはずです。
・その場を切り抜けていけばいい、となっているのではないでしょうか。

とりあえず今月は車を10台売ればよいのだということで、必死になって10台売る。
そしてそのノルマを達成したらしたで、
「おれはやったんだ。これで今月は満足だ。来月をもがんばろう!」
と、そう考えるでしょう。

しかし、ただこういう結果にとらわれて、心が外向きになっている人は、
あとでかならずしっぺ返しがくるのです。

というのは、その人から10台の車を買った人たちが、
・ほんとうにそれで幸福になったのか、
・うれしかったのか、
・いいものを買ったと心底思っているのか、
どうでしょう。

そうなっていないことが多いのではないでしょうか。

成果が出ているときというのは、人は得てしてそういうものです。
自分の喜び、満足だけにとらわれて、
それ以外のこと、他人に対する配慮、こういうものを忘れているのです。

ほんとうにいいセールスをしたといえるのは、
・納品後にも喜んでもらえる、
・喜び続けてもらえる、
そういう物の売り方をしたときです。

そうではなく、とにかく自分は数字が達成できればうれしいんだ、
ということで、結果だけを見て喜んでしまっていないでしょうか。

==============
挫折もよい経験
==============

相手は、無理矢理買わされて
・後悔したり、
・侮しがったり、
・損した
と思っている人がいるのです。

セールス担当者は、そういうことに気がつかなくなってきます。

そして、厳しい競争社会のなかであくせくと働いて、
無理矢理買わされた人がいることを考える余裕もなく、
イケイケの姿勢でもって、結果論者となって生きるのです。

私は、こういう人たちには、どこかでなんらかの挫折がありますよ、と言いたいのです。
何故なら、私自身がそうでしたから。。

その挫折は仕事上での失敗か、あるいは健康上のトラブルか、何かが必ずやってきます。
かならず、自然の摂理というものは、その人に反省の機会というものを与えてくるのです。

そういうときには、どんなに猛々しい者でも、とても内向的な心境になります。

この期間こそ、じつはマーケッター魂を鍛え直す時間でもあるのです。

深くみずからの内を見つめ、そして自分が何者であるかを発見した人は、真の意味でリーダーになるのです。

======================================================
物流マーケティング塾
塾長 江島裕
======================================================